雪月花
「雪月花」へようこそ。月刊LaLaにて連載中の「狼陛下の花嫁」の二次小説を書いてます。心赴くままに更新していきますので、よろしくお願いします。
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

変わりゆく季節
秋の季節になり気候もかわっていく中、夕鈴は私は大丈夫、という過信のもと薄着で夜を過ごしていた。ある日。

「お妃様、おはようございます」

「おはよ・・・くしゅっ!」

「まぁ、お風邪を召されたのですか?」

「大丈夫ですから、着替えま・・・くしゃんっ!」

妃らしくないくしゃみをしてしまった。侍女たちがあわてて医師をよびましょう、というのを横になっていれば大丈夫ですから、とやんわりと断り、その日は政務室へいかないことにした。少し自分の体を過信しすぎてたみたいだ。数日で治るだろう、と思っていた。今までがそうだったのだから。しかし、治るどころか、こじらせてしまったのだ。

「ごほごほっ、な、治らない・・・どうして?」

「そりゃーお妃ちゃん、日ごろ薄着してるからだよ!気をつけた方がいいぜー、女は体を冷やすとよくないっていうじゃんかー」

「なっ、浩大!言われなくってもわかってるわ・・・ごほごほんっ!」

いきなり現れる浩大に、むきになって反論するも、途中でせき込み、涙目になる始末。正論を言われて反論できないから、にらみつけるが、涙目なので効果はなかった。

(視界が涙でぼやけて見えない・・・体がぐらぐらする、浩大が何か言ってる・・・こんなことになるなら、薄着なんてしなきゃよかった)

それを最後に夕鈴の体はぐらりとかたむき、崩れ落ちた。力強い腕に抱きとめられた感じがしたが、誰か確認する前に意識を失った。


「・・りん、夕鈴。しっかりして。目を開けてよ、夕鈴」

ああ・・・陛下の声がする。忙しいだろうに、私のそばにきてくれた。それがすごく嬉しい。目をあけなきゃ、と思うけれどまぶたが重くてなかなか目があかない。

「・・仕方がない。薬湯は私が口移しで飲ませることにしよう。君に無理はさせられない、おとなしく私に身をまかせたらいい」

そういうと、陛下は私の体をゆっくり起こし、顔を近づけ、息がかかる距離まで近づき、そして・・・

「だ、だいじょうぶですっ、目が覚めましたからっ!自分で飲めますっ」

「起きたのか、夕鈴。なかなか目覚めぬから医師に作らせた薬湯を飲ませようとしていたのだが・・・もしや、途中から目を覚ましていたのか?」

必死で陛下の体を押し戻した私に、陛下が答えにくい質問をする。様子を見よう、などと思ったのがいけなかった。心臓がいくつあってももたない!あわてて薬湯を受け取り、一気に飲み下す。

「とにかくっ、私はもう大丈夫ですから。御心配おかけしましたっ。元気になったらまた、政務室通いしますから」

ばくばくする胸をおさえながら、気候がかわるころに薄着は二度としない、と心に誓う夕鈴だった。
スポンサーサイト


コメント

コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する


トラックバック
トラックバック URL
http://karin3106.blog.fc2.com/tb.php/4-483982e8
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)



上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。