雪月花
「雪月花」へようこそ。月刊LaLaにて連載中の「狼陛下の花嫁」の二次小説を書いてます。心赴くままに更新していきますので、よろしくお願いします。
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新たな絆(夕鈴編)
春の宴の準備に向けて着々と準備を進めていく官吏たちをみながら私は思った。このまますすめば彼らの陣頭指揮にあたっている柳 方淵と氾 水月が仲良くなり、二人の間で・・・


「やるな、氾 水月。家の中にひきこもってばかりかと思っていたが、貴様もなかなか見どころがあるじゃないか。見直したぞ」


「君もね、柳 方淵。堅いだけの御仁かと思っていたけれど、君を見る目が少しだけ変わったのは確かだよ」


・・・なんてことがあるかもしれないし・・・。と二人の間に厚い(熱い、ではなく)友情が芽生えたらどんなに素敵かしら・・・と二人に熱い視線を送る私。その時、二人が背筋にぞくぞくっとしたものがで走ったとは思いにふける私はもちろん、気づくよしもなかった。


後宮に戻ってからも私の宴終了後の「新・政務室!~官吏たちに芽生えた新たな絆~」(仮タイトル)の想像はつきなかった。ああなるといいな、いやこうなったらもっと素敵、だの・・・。周りに誰もいないと思い、ついつい物思いにふけっていると、ふっと頭上から影ができたので、驚いて見上げると陛下がくすくす笑いながら私のことを見ていた。

「へ、陛下!すみません、いらしてたんですね。私、気づかなくて・・・」


「いや、いいよ。君があんまり楽しそうにしてたから、少し見てたんだよ」

すみません・・・と再度ちいさく謝り、お茶の用意をしにいこうと席をたつと、陛下に手をつかまれ顔を覗き込まれた。


「で?何を楽しそうに考えてたの、僕の花嫁さんは?」

「え?えっと、それは、ですね・・・・・」


なんて答えよう?迷うことなんてないんだけど、宴後の官吏たちのこと(特に方淵と水月さんの仲が)どうなるのか、あれこれ考えてたなんて、陛下には言えないし・・・。


「・・・・僕には言えないことなの?夕鈴」

「いえ、そんなことないんです。ただ、どう言えばいいのか・・・・」


その時、空気が変わったように感じた。いや、今まで「子犬陛下」だったのが「狼陛下」に変わった瞬間だった。


「私には言えないことでも?君のすべては私のものだ。もちろん、君の考えることもすべて」

甘い言葉にかああっ、と顔が紅潮するのがわかる。赤くなるな、私の顔!と思えば思うほど赤らむのを止められなくなる。この人を前に黙っているのは無理だ、と考えていたことを正直に話した。


「ふうん?方淵と水月が、ねぇ。なんでそんなことを思ったわけ?」

「それは・・・宴というひとつの大きな行事をなしとげたら、二人の間に新たな絆が芽生えて、お互いを認め合ってですね」


つい力説してしまった。陛下が同意のように頷きながら何を思ったかは私は知らない。後日、李順さんから、「妃はほぼお留守番」と聞いてからますます想像の翼をはためかせる私だった。
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