雪月花
「雪月花」へようこそ。月刊LaLaにて連載中の「狼陛下の花嫁」の二次小説を書いてます。心赴くままに更新していきますので、よろしくお願いします。
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誤解
掃除婦のバイトを今日は頑張ろう、と気合をいれて掃除をしていると、強い風がふいて目にごみがはいったみたいだった。

「きゃっ!いったぁ、目にゴミが・・・」
「どうかしたー?お妃ちゃん。ああ、いまの風で目にゴミ入ったんでショ?とってあげるから、じっとしてて」
「う、うん。はやくして、痛すぎるー」

夕鈴と浩大だと、浩大のほうが身長が高いため、浩大が夕鈴に近づき顔を近づけて、かがむ形になる。はたからみたら、口づけしてるように見えなくもない。夕鈴はそれに気づかないが、浩大は全く気付いていないわけではない。なので、さっととってあげたつもりだった。浩大は。

「ん、大丈夫だわ。ありがとう、浩大。――浩大、なんか顔、赤くない?いつもは普通なのに・・・あ、もしかして、熱でもあるのかしら、ちょっとじっとしててね」
「わっ!お、オレ熱なんてないってば!まずいよ、お妃ちゃん」
「?なにがまずいのよ、ちゃんと熱あるかみてあげるから、じっとしなさいってば!」




額をくっつけ熱をみようとする夕鈴に対し、じりじりと下がる浩大。永遠に続くかと思われたそれは、地をはうような低い声によって、破られた。


「―――――なにをやっている?夕鈴。君は私の妃だろう、なぜ他の男と睦まじくしているんだ?」
「へ、陛下!む、睦まじくって・・・浩大は目に入ったごみをとってくれた後に、顔が赤くなってるように感じて、それで熱でもあるのかと思って――――っ」
「いかなる理由を述べようと、君が他の男に近づくことを、私が許すとでも?夕鈴。掃除はもう終わって、部屋へ帰ろう。浩大」
「は、はーい」
「後でゆっくり、話し合う必要がありそうだ――――いろいろと、な」


そう言い残すと、夕鈴を抱き上げて、陛下は立ち入り禁止区域を後にした。後に残された浩大は、『話し合う』がただの話し合いでないことを予想し、仕方ないねぇ、とひとり笑ごちた。

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