雪月花
「雪月花」へようこそ。月刊LaLaにて連載中の「狼陛下の花嫁」の二次小説を書いてます。心赴くままに更新していきますので、よろしくお願いします。
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1月号感想
一番印象に残ったのは、夕鈴がにっこり妃笑顔で微笑みながら、

「この、女ったらしが!!」

ですね。水月さんが、おかしいな、お妃様からも冷気が・・・?って。ぴしって割れた冷たい空気の感じが。。でもそのあとの、陛下のせりふが!!

「ああ。この花は二人きりの時に愛でられるのが望みか。ならば仕方ない。どうか後で存分に、その怒りで私を困らせてくれ」

って。夕鈴、にこやか笑顔を崩さないまま、顔を赤らめて退場っ・・・あんなセリフ、間近で言われたら赤面ものですよね、うんうん。。柳 経倬はどうなるんでしょう?方淵がだまっているとは思えません。真っ直ぐな性格の彼のこと、報告するかも。父親にねじ伏せられるかな?

来月の「ステキな夜」って、何がステキなのか、想像つくけど楽しみです。今回は政治色が強かったですね、はい。
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月見の宴
最近の秋の夜は月が綺麗だと思って、政務室で陛下と二人きりの時に、そろそろ月見とかしたら楽しいですよねと話しただけだった。それだけだったのに・・・・

「お妃様におかれましては、ご機嫌麗しく。此度は、月見の宴をされたいとのことでしたので、我らの方で段取りを整えましてございます。恐縮ではございますが、お時間を頂戴できますでしょうか?」

「・・・ええ。ありがとうございます。氾大臣、柳大臣。感謝いたしますわ」

にっこりと、妃スマイルで優雅に微笑みつつ、違う、そんなつもりで言ったんじゃ-ーっ!!と夕鈴はどこから陛下と二人だけでした話が漏れたのか、と首をひねった。春の宴では、息子たちに奪われた宴の責任者の任を今度こそは、と夕鈴の前で静かなる攻防がなされた。必死で妃演技をしたが、いつぼろがでるか心配だった。

「お妃様、我らのお話聞いていただけましたね?それで、我らのうちどちらかを宴の責任者として任命していただきたく・・・」

「え、ええ。そうですわね。どちらも、素晴らしい宴になることは間違いありません。ですので、わたくしにはどちらかなど、選べません。どちらかが、欠けるのはわたくしはいやなのです。おわかりいただけますよね?」

どっちを選んでも、宮廷の勢力争いの図が大きくかわる。うかつな言動は慎むよう、李順さんからも注意されているし、夕鈴としても難しいところだった。ふと、思いつく。

「そうですわ。宴を二日に分け、初日と二日目とで責任者を両大臣で決め、主催してはいかがでしょう?どちらの大臣の宴も楽しめます。どう思われますか?詳しくは両大臣でお決めになられたら、よろしいでしょう」

「は、お妃様の仰られるように致します。宴のほう、お楽しみになられるよう、我ら両名精一杯努力いたしますので。では、お妃様。また宴の折に・・・・・」

両大臣は夕鈴に深々と礼をし、颯爽と去って行った。二人が去ったのを確認してから、はぁっとため息をつき、椅子にもたれかかる。李順さんがなにかいいたげだが、決定的なぼろをださなかっただけでも、妃演技が「プロ妃」に近づいたのかも、と自分を励ますことに。

後日、二日に分けて催された「月見の宴」は二日とも、風情のある趣向の凝る宴で盛況なうちに終わったとか。始終にこやかにしながら、睨みをきかしあっていた両大臣は見ものだったとか。そのそばでいつも以上に冷え切ったオーラをだす狼陛下は、改めて臣下たちの畏怖の対象になったのであった。
罪作りな発言
「なー、お妃ちゃんって好きなやついるの?」

それは、浩大の何気ないひと言からはじまった。

いつも通り、お妃バイトもこなしながら、掃除婦バイトにいそしんでいる夕鈴。手がけていた掃除がひと段落し、休憩していたときに、ひょっこり現れた陛下の隠密・浩大がもらした何気ないひと言。

「浩大、なによ、急に」

「だーかーら、お妃バイトはおいといて、お妃ちゃんが本当に好いている男がいるのかってことだよ!」

やぶからぼうにそんなことを言い出す浩大。急に言われたので目をぱちくりとするが、少し考えてみる。今までにそういった経験がないだけに、どう答えていいのかわからない。

「・・・いないわよ、そんな人。几鍔じゃないかって下町のみんなは言うけどね。あんなのとくっつくと思われてるなんて、冗談でもやめてほしいわ!」

「そ、そっかー。じゃあ、この王宮にはいいなー、なんて思う人とかいるわけ?陛下にはいわないからさ、教えてくれない?」

「・・・どうして、私が好きなひとを浩大に教えなくちゃいけないのよ」

そう答えながら、夕鈴は少しいたずら心で、

「・・・じつはね、私、浩大のことが好きなのよ」

とにっこり微笑んだ。えっ?と目を丸くする浩大。動揺がみてとれたから、調子にのって夕鈴は、瞳を潤ませ、

「ずっと、お慕い申し上げておりました・・・浩大様」

と囁いた。夕鈴の言葉に硬直する浩大。彼の背を冷たいものが走る。今の言葉を陛下に聞かれていたらどうなっただろう?と。

「じ、じょうだんだよね?お妃ちゃん?」

「それは・・・」

もちろん冗談よ、といいながらそうだよね、そうに決まってるじゃない、と二人は笑いあった。夕鈴にとってはたあいない冗談であったろう。だが、浩大にとっては自分の命を危うくするものでしかない。瞬間、ぞくっ、と寒気が浩大を襲った。--陛下だ。

「お妃ちゃん、オレ、用事思い出したわ、まったねー!」

「そうなの?私ももう少ししたら着替えて部屋に戻らなくちゃ。陛下においしいお茶をいれてさしあげるの」

「んじゃ、またね、お妃ちゃん!」

しゅたっ、と浩大はその場から消えた。「?」と疑問符を頭に浮かべながら、夕鈴は掃除婦のバイトの残りをおえ、自室へと戻ったのだった。その日の陛下は笑顔を浮かべているものの、どこか不機嫌さも垣間見え、夕鈴は疑問に思いながらも、自分の何気ない冗談から浩大がひどい目にあったとは、ついぞ考えなかったのだった。
近づく距離
夕鈴は後宮の自室である書物を読んでいた。それは紅珠が貸してくれた(というか、感想をお聞かせくださいませ・・・!とせがまれていた)書物なのだ。普段の夕鈴はこういう、恋愛色が深い読み物をすることはない。しかし、彼女を姉と慕うかわいい紅珠のお願い事なのだ、できることならかなえてあげたい。

「――あなたと共に過ごせる毎日は、わたしにとって珠玉の日々なのです。あなたを知らなかったころに戻るなど、とうてい考えられません・・・って。貴族の女性達にはこういう言い回しが好きなのかしらね。私にはよくわらかないわ」

なんて感想をいうべき?とても素晴らしいお話でした?うーん、ありきたりな感想になっちゃうわ。続きをよむため、再び視線を書物におとす。

「ええと、君と--」

「君とともにいられるのならば、私は地位も権力も、家すらも捨ててみせよう。君が私とともにあるならば、他のものなど、とるにたらぬこと--新しい書物だね、最近こういうの好きなんだ?」

聞きなれてる声に振り向くと、陛下が横から覗き込んでいた。心臓に悪い現れ方を!あわてて書物をとりかえそうとやっきになる夕鈴。が、いかんせん陛下とでは身長差がありすぎる。小柄な夕鈴はどんなにがんばっても、書物にふれることすらかなわなかった。

「~~~っ、返してくださいよ、陛下。まだ読んでるんですよ」

「えー?こんなの読まなくてもいいじゃない。--私の言葉だけでは、足りないということか?夕鈴」


ちがう、これ以上過剰な夫婦演技なんて私には無理!・・・でも、『プロ妃』なら、この場合、陛下にどう返すべき?夕鈴はそっと顔をあげ、「妃」の顔で微笑む。

「いいえ。陛下のくださる言葉だけが私を満たしてくれるんです」

決まった!内心ガッツポーズをする夕鈴。だが・・・

「そうか。しかし、言葉だけではわからぬこともある。そうだろう?夕鈴」

ぐっと腰を引き寄せられ、気づけば陛下の腕の中。逃げられぬよう力強く抱きしめられ、見上げれば間近に陛下の顔が。あわてて俯こうとするも、顎をつかまれていやおうなしに、視線をかわすことに。どきんっ、と心臓がはねあがるも、簡単に逃げ出せそうにない。

だんだん二人の距離が縮まる。どきん、どきんと心臓が早鐘をうってとまらない。ぎゅっと目をつぶったときほおに柔らかな感触が。驚いて目を見開くといたずらに成功したように嬉しそうな顔の陛下が。

「なっ、なっ・・・なにするんですか!陛下!」

「もちろん、ほおに口づけだよ、ゆーりん♪・・・それとも、唇のほうがよかったかな?」

クス、と笑いながらゆっくりと夕鈴を解放する陛下。真っ赤な顔になって口づけされた頬をおさえる夕鈴。ダッシュの姿勢をとって、すかさず逃げ出す。

「もう、陛下なんか知りませんから-―っっ!」

後ろから陛下がたまらない、といったように笑い出すのが聞こえた。






狼陛下の花嫁サイト管理者への自己紹介的25の質問☆

01 お名前とお住まいの地域を(可能な範囲で)教えてください。



怜夜と申します。大阪です。




02 そのお名前の由来は何かありますか?



最近気に入った小説からですw



03 狼陛下の花嫁にはまった状況やきっかけがあれば教えてください。



2010年秋ごろ、本屋さんでみつけてタイトルに惹かれ購入。読んですぐにはまりましたっ♪



04 本誌派ですか?コミックス派ですか?



本誌派ですね♪



05 好きなキャラを順番に3人ほど教えてください。



夕鈴・陛下・方淵



06 印象に残っている好きな場面や台詞がありましたら教えてください。



離宮の夕鈴が着飾ったところです~びっくりしました。かわいい、から綺麗になったー!って☆



07 狼陛下の花嫁って長いですよね。略称を考えてみませんか?(笑)



略すといっても・・・「狼陛下」くらいですね(苦笑)



08 CD化やアニメ化はまだですが、キャストに希望はありますか?



特にはないかなぁ。CD化やアニメ化するだけで嬉しいです☆



09 本誌で全プレや付録がありますがもらうならどんなものが欲しいですか?



ポスターとか?陛下と夕鈴の正装バージョンとか



10 で、狼陛下派ですか?小犬陛下派ですか?



どっちも好きです~どちらも陛下に違いないから選べません(笑)



11 サイト名と開設日を教えてください。



雪月花(せつげつか)。2011年10月



12 ジャンルは狼陛下の花嫁だけですか?



いまのところは。



13 絵描きさんですか?文字書きさんですか?それ以外ですか?



文字書きさんです♪



14 カウンターやキリバンの設定はありますか?無い方は今後予定は?



カウンターなかったような?キリ番したいですね♪



15 リンクページはありますか?無い方は今後予定は?



ありますよw素敵サイト様です~。



16 リンクはフリーですか?報告とか欲しくないですか?



フリーです☆報告していただけたら嬉しいですね。



17 交流手段は何ですか?(拍手・掲示板・メールなど)



拍手やコメントですね♪



18 裏や隠しページはありますか?無い方は今後予定は?



難しそうだからなしかな。。



19 更新周期などありますか?



ほぼ毎日かと。



20 サイトの運営で嬉しかった事は何でしょう?



拍手やコメントがもらえたことですね☆



21 逆に困った事などありましたら書ける範囲で愚痴をどうぞ。



いまのとこ大きく困ったこととかはないです。



22 今後やってみたいことがありましたら可能な範囲で教えてください。



まだ思いつきません~。これから考えます☆



23 イベント参加とかどうですか?されてる場合サークル名を教えてください。



してみたいですね♪



24 原作者様に熱い一言をどうぞ!



狼陛下の花嫁と出会えてとっても感謝してます! 夕鈴が陛下の隣にたつひを楽しみにしてます♪



25 お疲れ様でした!最後に今日の日付は何年何月何日ですか?

2011年11月3日w
拍手コメントのお礼
拍手コメントに対してのお礼コメントです

・mikan様
健闘をたたえあう二人!本当になったら素敵なんですけど、夕鈴の想像で終わりそうですね(笑)

・M様
陛下、がっかりしてますよね、きっと。でもそこが夕鈴らしいっていうか。様子を見る、は夕鈴にはハードル高かったですね。

・T様
李順さんからあとでみっちりお説教受けてそうですね、夕鈴。楽しんでいただけて嬉しいです♪

・柊かなめ様
陛下、おしかったです(笑)だまって飲ませたら夕鈴どうしたでしょうね?それもよかったかも~。リンクありがとうございます、嬉しいです☆

・ゆこ様
はじめまして!ゆこ様とお初なんですwリンクしていけただけるのでしたら、喜んで☆ありがとうございます~☆

・M様
夕鈴と陛下はいつも一緒なんですwこれからもっといろいろ幅を広げたいです☆

・柊かなめ様
夕鈴愛祭りにコメして、途中で切れたのでは?と思いメッセしました。ややこしかったですね(汗)狼陛下の花嫁アニメ化したら素敵なのに・・・って思います~。

・M様
陛下の嫉妬度やいかに(笑)、みたいな?続き、また考えてみますね☆どんな風にしましょう?

・T様
浩大が陛下の元に戻った後の二人のやりとりはどうだったのでしょうね?彼にとってひやひや以上のものであったのは間違いありませんね(笑)

・柊かなめ様
浩大どんな目にあったか、想像するのこわいきがします(笑)陛下の視線、どれだけだったの!?みたいな。かなめ様もお体気をつけてお過ごしくださいませ。

・ミケ様
お越しいただきありがとうございます!陛下どれだけ嫉妬深いの?って感じですね。浩大はその後どうなったのか・・・冗談でも怖いとこですね(笑)これからもがんばります!

・ミケ様
1月号は政治色が強かったですね。こういうとこもみせるべきですが、甘さはあんまりだから、来月号の「ステキな夜」に期待しましょう☆

・伽羅様
はじめまして。拍手コメントありがとうございます。簡潔に書いちゃいました(汗)これからもよろしくお願いします。
いらっしゃいませ
雪月花へようこそ。管理人の玲夜です!月刊LaLaで大人気連載中の「狼陛下の花嫁」の二次小説を書いています。陛下と夕鈴のやりとりが大好きです~。つたない文章&マイペース更新ではありますが、よろしくお願いします。

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夕鈴愛で隊に入隊しました!No。9をいただきましたぁ☆
変わりゆく季節
秋の季節になり気候もかわっていく中、夕鈴は私は大丈夫、という過信のもと薄着で夜を過ごしていた。ある日。

「お妃様、おはようございます」

「おはよ・・・くしゅっ!」

「まぁ、お風邪を召されたのですか?」

「大丈夫ですから、着替えま・・・くしゃんっ!」

妃らしくないくしゃみをしてしまった。侍女たちがあわてて医師をよびましょう、というのを横になっていれば大丈夫ですから、とやんわりと断り、その日は政務室へいかないことにした。少し自分の体を過信しすぎてたみたいだ。数日で治るだろう、と思っていた。今までがそうだったのだから。しかし、治るどころか、こじらせてしまったのだ。

「ごほごほっ、な、治らない・・・どうして?」

「そりゃーお妃ちゃん、日ごろ薄着してるからだよ!気をつけた方がいいぜー、女は体を冷やすとよくないっていうじゃんかー」

「なっ、浩大!言われなくってもわかってるわ・・・ごほごほんっ!」

いきなり現れる浩大に、むきになって反論するも、途中でせき込み、涙目になる始末。正論を言われて反論できないから、にらみつけるが、涙目なので効果はなかった。

(視界が涙でぼやけて見えない・・・体がぐらぐらする、浩大が何か言ってる・・・こんなことになるなら、薄着なんてしなきゃよかった)

それを最後に夕鈴の体はぐらりとかたむき、崩れ落ちた。力強い腕に抱きとめられた感じがしたが、誰か確認する前に意識を失った。


「・・りん、夕鈴。しっかりして。目を開けてよ、夕鈴」

ああ・・・陛下の声がする。忙しいだろうに、私のそばにきてくれた。それがすごく嬉しい。目をあけなきゃ、と思うけれどまぶたが重くてなかなか目があかない。

「・・仕方がない。薬湯は私が口移しで飲ませることにしよう。君に無理はさせられない、おとなしく私に身をまかせたらいい」

そういうと、陛下は私の体をゆっくり起こし、顔を近づけ、息がかかる距離まで近づき、そして・・・

「だ、だいじょうぶですっ、目が覚めましたからっ!自分で飲めますっ」

「起きたのか、夕鈴。なかなか目覚めぬから医師に作らせた薬湯を飲ませようとしていたのだが・・・もしや、途中から目を覚ましていたのか?」

必死で陛下の体を押し戻した私に、陛下が答えにくい質問をする。様子を見よう、などと思ったのがいけなかった。心臓がいくつあってももたない!あわてて薬湯を受け取り、一気に飲み下す。

「とにかくっ、私はもう大丈夫ですから。御心配おかけしましたっ。元気になったらまた、政務室通いしますから」

ばくばくする胸をおさえながら、気候がかわるころに薄着は二度としない、と心に誓う夕鈴だった。
小説部屋
小説置き場です

新たな絆(夕鈴編)
変わりゆく季節
近づく距離
罪作りな発言
近づく距離
罪作りな発言
月見の宴
手荒れ
お見合い
誤解
下町騒動(前篇)
新たな絆(夕鈴編)
春の宴の準備に向けて着々と準備を進めていく官吏たちをみながら私は思った。このまますすめば彼らの陣頭指揮にあたっている柳 方淵と氾 水月が仲良くなり、二人の間で・・・


「やるな、氾 水月。家の中にひきこもってばかりかと思っていたが、貴様もなかなか見どころがあるじゃないか。見直したぞ」


「君もね、柳 方淵。堅いだけの御仁かと思っていたけれど、君を見る目が少しだけ変わったのは確かだよ」


・・・なんてことがあるかもしれないし・・・。と二人の間に厚い(熱い、ではなく)友情が芽生えたらどんなに素敵かしら・・・と二人に熱い視線を送る私。その時、二人が背筋にぞくぞくっとしたものがで走ったとは思いにふける私はもちろん、気づくよしもなかった。


後宮に戻ってからも私の宴終了後の「新・政務室!~官吏たちに芽生えた新たな絆~」(仮タイトル)の想像はつきなかった。ああなるといいな、いやこうなったらもっと素敵、だの・・・。周りに誰もいないと思い、ついつい物思いにふけっていると、ふっと頭上から影ができたので、驚いて見上げると陛下がくすくす笑いながら私のことを見ていた。

「へ、陛下!すみません、いらしてたんですね。私、気づかなくて・・・」


「いや、いいよ。君があんまり楽しそうにしてたから、少し見てたんだよ」

すみません・・・と再度ちいさく謝り、お茶の用意をしにいこうと席をたつと、陛下に手をつかまれ顔を覗き込まれた。


「で?何を楽しそうに考えてたの、僕の花嫁さんは?」

「え?えっと、それは、ですね・・・・・」


なんて答えよう?迷うことなんてないんだけど、宴後の官吏たちのこと(特に方淵と水月さんの仲が)どうなるのか、あれこれ考えてたなんて、陛下には言えないし・・・。


「・・・・僕には言えないことなの?夕鈴」

「いえ、そんなことないんです。ただ、どう言えばいいのか・・・・」


その時、空気が変わったように感じた。いや、今まで「子犬陛下」だったのが「狼陛下」に変わった瞬間だった。


「私には言えないことでも?君のすべては私のものだ。もちろん、君の考えることもすべて」

甘い言葉にかああっ、と顔が紅潮するのがわかる。赤くなるな、私の顔!と思えば思うほど赤らむのを止められなくなる。この人を前に黙っているのは無理だ、と考えていたことを正直に話した。


「ふうん?方淵と水月が、ねぇ。なんでそんなことを思ったわけ?」

「それは・・・宴というひとつの大きな行事をなしとげたら、二人の間に新たな絆が芽生えて、お互いを認め合ってですね」


つい力説してしまった。陛下が同意のように頷きながら何を思ったかは私は知らない。後日、李順さんから、「妃はほぼお留守番」と聞いてからますます想像の翼をはためかせる私だった。





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